「お食い初め」とは、子どもの離乳後初めての食事を祝う儀礼のひとつです。
初めての食事を祝い、子どもの健康な成長を願う儀式で、一般的には生後100日目(地域によっては110日、120日)頃に行われることから、百日祝い(モモカイワイ)と言われることもあります。古くにはこういった節目を祝い、また併せて骨や歯が丈夫になることを願ったといわれます。今も昔も赤飯や白飯、尾頭付きの魚などを用意し、子どもの口元に寄せて食べさせる真似をすることが多く行われます。
現在でも対象となる子どものいる家庭の7割以上が行うとされ、親類が集まって食事会など行うことから、レストランの宴会メニューが用意されていたり、本膳のセットが通販サイト等でも販売されていたりします。
本報告は、当研究所の田口祐子研究員が「お食い初め」について調査し、その実態や現代の子どもの人生儀礼としての意義を考察したものです。
報告は年度ごとに分かれています。以下のリンクよりご覧ください。
【研究タイトル】
現代の子供の人生儀礼のもつ意義について -「お食い初め」から考える-
1_2023年度報告 別添資料1 別添資料2
お食い初めに関する歴史学や民俗学等の先行研究の確認とともに、これまでお食い初めという視点から整理されてこなかった調査資料の収集と整理を行っています。
2_2024年度報告
前年度の研究内容をもとに、現在行われているお食い初めの実態と、人々がこの儀礼に対して持っている意義について明らかにするために、2000年以降に行われた企業アンケートの整理と筆者によるインタビューを実施しています。