論文集ー冠婚編・葬祭編ーの発刊

2018年5月31日 論文集

研究所第1事業年度からの継続事業である「少子高齢化や無縁社会など現代の課題が儀式文化にあたえる影響や将来の動向について」に関する研究報告書(第3事業年度)の論文をとりまとめました。
こちらの研究テーマについては、2018年度も継続して調査を進めております。
各章の内容と執筆者は以下のとおりです。
冠婚編
第1章 結婚式
1.戦後、とくに平成以後の結婚式の変容と儀礼文化の現在 石井研士(國學院大學副学長)
2.調査報告:雑誌記事にみる〈結婚観〉の変遷 石井研士(國學院大學副学長)
第2章 卒業式
1.人々は儀礼文化にいかなる感動を求めてきたのか
―「涙の卒業式」を事例として―(Ⅱ) 大道晴香(冠婚葬祭総合研究所研究員助手)

葬祭編
第1章 無縁社会における墓と追悼
「無縁社会における墓と追悼」の研究成果と概要 山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
第1部 墓の無縁化とその様相
1.家族・社会の変容と墓の無縁化 小谷みどり(第一生命経済研究所主席研究員)
2.無縁化する墓とその地域的対応 山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
3.近現代の札幌における墓と葬送―「無縁」への対応 問芝志保(筑波大学大学院博士課程)
4.無縁墳墓改葬の現状について 森謙二(茨城キリスト教大学教授)
第2部 墓の無縁化とその対応
1.「名墓」の近代的変容―およびその認識枠からはみ出るモノへの近現代的諸対応について― 土居浩(ものつくり大学准教授)
2.現代日本における「永代供養墓」―3年間の調査の補足と沖縄の動向― 鈴木岩弓(東北大学教授)
3.仏式葬儀の現代的状況と「送骨」 村上興匡(大正大学教授)
4.新しい墓地埋葬秩序の構築に向けて 森謙二(茨城キリスト教大学教授)
第2章 葬儀の標準化と個別化
「葬儀の標準化と個別化」の研究成果と概要 山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
1.葬送儀礼の変容と冠婚葬祭互助会の形成発展 山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
2.冠婚葬祭互助会の事業展開にみる変化と特質―葬儀の標準化と個別化に関する調査研究から― 田中大介(東京大学大学院学術研究員)
3.地域社会における互助会の普及―山形県最上地方の葬儀の互助組織に着目して― 大場あや(大正大学大学院博士課程)

論文要旨も併せてご確認ください。